応用展開例
空調機器製造業系ロジスティクスC社様
システムの一本化で作業効率を大幅向上
空調機器製造業系ロジスティクスC社様は、上海市内にて2014年から空調機器を取り扱う倉庫を運営してきました。
業務には自社開発の在庫管理システムと独立した2つのスキャンシステムの計3システムを使っていましたが、各システムがデータ連携できておらず、事務員と作業員にとってストレスの多い環境でした。
作業員がハンディターミナルを持って現場と事務所を行き来する工数、作業毎にハンディターミナルとPCを有線接続する手間、取込データの加工などにより、効率が上がっていませんでした。
さらに、在庫管理システムの言語が日本語のみでサポートも日本だったことから、社内のみならず客先からも改善要望を受けていました。
システムの一本化による効率改善とサポート体制の強化を目指し、倉庫管理システム導入を検討していた矢先、2018年1月より近隣地域に倉庫移転をすることが決まり、この移転タイミングで現場オペレーション改善と合わせ、倉庫管理システム導入を決めました。
シーネットを選んだ理由
客先要求事項、現場作業者、事務員のヒアリングを踏まえ、各種の条件をシーネットのci.Himalayas/GLOBALが満たしていたことから選定となりました。
また、今後の同社の業務拡大も視野に入れ、長年の経験やカスタマイズ拡張性が評価されたことからシーネットの倉庫管理システムが選定されました。
1. 顧客管理及び製造番号の管理
2. バーコードスキャンによる入出庫検品
3. リアルタイムのロケーション管理
4. 現地でのサポート体制
5. マルチ言語対応(中国語、英語、日本語)
導入効果
ci.Himalayas/GLOBALを導入し一番大きく変わったことは3つのシステムが一本化されたことです。
客先の入出庫データ取込み、現場ハンディターミナルとの無線データ連携(リアルタイム)、請求データの作成など、1つのシステム上で業務が完結したことにより事務業務は約30%効率化。
残業時間も導入前に比べ、約13%削減を実現しました。
現場作業は今回のシステム導入のタイミングで、過去の先入れ/先出し管理のオペレーションを大幅に変更しました。
導入前はスキャン作業やピッキング作業複雑化による作業効率悪化を懸念していましたが、システムでの製造番号単位の出荷指定や誤出荷防止機能により、ピッキング時の目視による先入れ製品探しやピッキングミスが無くなり懸念を払拭して出荷作業は50%の効率UPを実現しました。
勿論導入当初は不慣れな作業に戸惑いはありましたが、シーネットの担当者が現場に出向いて作業者達に根気よく説明して乗り越えることができました。
将来の展望
IT化が日本よりも何倍ものスピードで進む中国では、貨物状況の見える化が物流業界の最近のトレンドで、宅配のお弁当であればスマートフォンで配達状況(位置情報)が確認できたりと、”口約束だけにならない”ように情報の見える化をし、お客さんの信頼を勝ち取っています。
では、倉庫業者はIT化で何ができるのか?
お客様に何を提供することで更なるサービス向上となるのか?
答えは無限大ですが、C社様とシーネットとの二人三脚で業務効率化とサービス向上を実現してゆくことが期待されています。