応用展開例
国誉商業(上海)有限公司様
クラウド化とカスタマイズによる最適化で未来の物流戦略をサポート
2005年3月15日、急速に拡大する中国ビジネスサプライ市場にいち早く着目し、オフィス用品の通信販売会社として独資企業解放後の早期に設立されたのが国誉商業(上海)有限公司。
同社は同年6月にオフィス用品のカタログ通信販売『Easybuy(中国語名:易優百)』を上海エリアでスタートしサービスエリアを北京、深セン・広州に拡大されています。2012年には上海でノート工場を稼働させ本格的にステーショナリーメーカーとしての事業をスタートされています。
ステーショナリー事業では中国最大のECプラットフォームであるアリババ集団のショッピングモール『Tmall(中国語名:天猫)』や『JD.com(中国語名:京東)』で旗艦店を展開しネットチャネルをフル活用すると、伝統的に全国に存在し各エリアの文具店をカバーする卸事業者への販売も強化しネット+リアルの両チャネルでコンシューマー向けに高品質・高付加価値な文房具を展開され急激な成長を遂げられています。
導入の経緯
『各種ステーショナリーの製造販売と、オフィス通販事業(EASYBUY)この2つの事業が、国誉商業(上海)のコア事業です。近年コクヨの中国事業は急速な拡大を遂げており、中国ローカルで開発した現行のWMSでは、今後の成長に耐えられないとの思いから、WMSの入れ替えを検討していました。
通販事業、メーカー事業、大手ネットモール対応など、弊社の持つ様々な事業の将来の業務拡大を考えて、拡張性のあるシステムを検討していました。
新時代の進化に対応するための情報インフラとして、大規模業務に耐えられるポテンシャルがあり、拡張性の高いクラウド型システムの導入を行うことになりました。』
シーネットを選んだ理由
『そのような状況のなか、複数のシステムを検討しましたが、日本国内でコクヨサプライロジスティクス株式会社および株式会社コクヨロジテムの両社にクラウド型WMSを導入し、作業時間の削減とシステム一元管理を実現していた実績から、シーネットのクラウド型多言語版倉庫管理システムci.Himalayas/Globalのパフォーマンスを検証し、最終的に導入に至りました。
主な評価項目は以下の9点でした。
①日本本社での導入実績が有り、本社情報システム部門・物流部門より 高い評価を受けていた。
②複数社のWMSパッケージの比較検討を行った結果、
機能性、コストパフォーマンス、保守サービスを総合的に見て、一番良かった。
③仕様書等のドキュメント管理が堅実で、信頼がおける。
④機能全体のカスタマイズができるため、既存の運用に合わせやすかった。
⑤商品に対して複数バーコードの設定を可能にすることで、バーコード活用の幅を広げることができる。
⑥運用にあわせてオーダー分割やトータルピック等、様々なピッキング方式に柔軟に対応でき、出荷作業を効率よく行う事ができる。
⑦1システムで複数荷主、複数倉庫対応が標準で行える。
⑧クラウドサービスで提供されるため、拠点追加が容易に行えて、保守コストを抑える事が出来る。
⑨担当者の方の弊社業務理解度が速く、プロジェクトへの強い思いが伝わってきた』
システムの導入効果
『ci.Himalayas/Global導入後、国誉商業(上海)有限公司で実現した主な効果は以下の5点です。
①業務の標準化:
現地言語による運用により自律的運用・業務標準化が可能となった
②統一システムの基盤構築:
今後様々な業態で成長戦略を推進していくうえで想定される統一システムの基盤構築が実現出来た。
③カスタマイズによる最適化:
全ての業務に合わせたカスタマイズを行った事で、分析データの漏れがなくなった。
④実運用に即した仕様と拡張性の確保:
旧システムは中国ローカル企業の手作りシステムで、老朽化が激しく、現状のニーズを十分満たせていなかった。
新ステムでは現場運用メンバーが要件定義から参加して、システム仕様を決定したので、システムの内容を理解出来ている。
将来的に運用が変化しても、システム改修が容易に出来る。
⑤サポート体制の充実:
社内情報システム部は四名体制と最小人員数のため、保守・メンテナンスを委託出来、
上海で対応可能な会社のため、対応が早く安心して運用できる。』
将来の展望
『国誉商業(上海)有限公司は、 オフィス通販事業(EASYBUY)では昨年から新たにオフィスコンビニ事業を開始、顧客の更なる利便性向上を目指して成長していきます。
また ステーショナリーの製造販売事業は、マーケティング機能を強化、顧客ニーズを先取りした新製品開発を行う事でコンシューマーの期待に応え、今後さらに中国事業を拡大していく構想を持っています。
ステーショナリー事業では前年比150%以上の伸びが続いており、今後必ず足らなくなるであろう倉庫対応も含めて、今回導入したクラウド型倉庫管理システムを積極的に横展開していく予定です。
また、今後ますます商品数が増える事により、物流業務の効率化に直結する各種データ分析が求められます。
正確性・即時性の高い物流系でのシステムが必須となる中、シーネットのci.Himalayas/Globalには国誉商業の各事業を結ぶ未来戦略の頼もしいパートナーとして引き続きサポートしてもらいたいと考えています。』